古賀インターを降りてすぐ、古賀グリーンパークに隣接する一角から、軽やかな音が響いてくる。乾いたコンクリートをウィールが叩く、独特のリズム。その音に誘われるように足を進めると、そこには街の新しい風景が広がっていた。待望のオープンを迎えた、新しいスケートパークだ。
以前、建設中のこの場所を訪れ、関係者である「DARUMA SKATE」の廣渡さんから話を伺ったことがある。最近の競技志向のパークとは一線を画した「トラディショナルなスタイルに特化したパークを目指している」のだと。そして、競技としてだけでなく、「自身の心地よさやスタイルを追求できる場所にしたい」とも。プロジェクトに込められた想いを伺っていたこともあり、初日の様子を覗きにきたわけだ。

パークに足を踏み入れてまず感じたのは、コンディションのよさ。真新しいコーティングが施された路面は滑らかで、ウィールが転がる音がじつに軽やか。スケーターたちも、この感触を確かめるように、流れるようなラインで楽しそうに滑っている。ただ、この滑りのよさは、雨の日には少しばかり要注意……。そんなところも、付き合っていくうち馴染んでいくはず、ということでご愛嬌といったところだろうか。
利用時間は、夜明けから日没まで。太陽がのぼるとともに滑りはじめ、沈むとともに一日を終える。潔いまでのシンプルさが、この場所の「いつでもウェルカム」な気負わない空気感をかたちづくっているのかもしれない。

ここはスケートボード専用ではなく、BMXやローラースケートも滑ることができる。見渡してみると、その顔ぶれは実に多彩だ。ヘルメットを被ったばかりのキッズから、落ち着いたたたずまいのシニア、そしてプロ顔負けの動きを見せる若者まで。そこには上手い・下手や年齢による境界線のようなものは見当たらなかった。

しばらく眺めていて、この場所の居心地のよさの正体がわかった気がした。あちらこちらに「配慮」と「称賛」があふれているのだ。誰かがいい滑りを見せれば自然と歓声があがるし、たとえ派手に失敗して転んでしまっても周囲からは「ナイストライ!」と声が飛ぶ。
失敗を笑うのではなく、挑戦したことをさらりとたたえ合える。その自然な優しさは、初めてこの場所を訪れる人にとっても、大きな安心感になるはずだ。「自分なんかが入ってもいいのだろうか」と躊躇してしまうのは私だけではないだろうが、ここでは転ぶことさえもひとつのコミュニケーションとして受け入れられている。

とはいえ、このパークはまだはじまったばかり。これからもっと使い込まれ、人々の交流が重なることで、より古賀の街らしい風景になっていくことだろう。その過程を見守るのも、また楽しみのひとつかもしれない。
さて、もし家のどこかに眠っているボードがあるのなら、あるいは以前から少しでも興味があったのなら、散歩がてらこの新しい路面を訪ねてみてはどうだろう。気負う必要はない。たとえ上手く滑れなくても、そこにはあなたの「ナイストライ!」を穏やかに受け止めてくれる、心地よい風が吹いているのだから。
筆者:堀本 一徳(FCP 編集長)







