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建設

“人が集まるBMXパーク”で福岡から世界を目指せる環境をつくる|株式会社YAKATA|福岡県筑後市

東京オリンピック2020に採用された自転車競技BMX(Bicycle Motocross)。とくにフリースタイル(ジャンプ台を使用した技の難易度や完成度、高さなどを競うBMXの種目のひとつ)では国内の競技人口が1万人以上、九州では1,000人以上、福岡県では500人以上と増えてきてはいるものの、世界と比べてまだまだ少ないのが現状だ。(出典:福岡県「BMX競技について」)その要因のひとつとして、本格的に練習、大会ができるBMXパークが足りていないことが挙げられる。そこで今回、福岡県筑後市県営筑後広域公園内にある国内最大級BMXパークの施工を手掛けた株式会社YAKATAの代表古館さんに、BMXパークの施工に関わるようになった経緯や競技としての魅力などを伺った。

(右)古館さん

ひとりの少年に一目惚れして

– BMXに携わるきっかけを教えていただけますか。

古館さん:きっかけは福岡県八女市出身の松本翔海(しょあ)選手との出会いです。私は建設業のかたわら映像制作もしていまして当時、何か新しくて、面白い画を撮ってみたいなと思っていました。はじめスケボーがいいなとも考えたのですが、ほかにもっと熱くなれるものはないかと探していたところ、たまたま松本選手のInstagram(@shoa_bmx)に行き着いたのです。

一見してどこにでもいそうな少年が、いざBMXに乗ると雰囲気がガラリと変わり、パーク内を縦横無尽に飛びまわる様子に一目惚れしました。そこから、彼の画を撮りたい!と追っかけていくうちに、彼のために何かできないか!という思いがますます高まりまして、彼を応援するためだけにBMXパーク(福岡県八女市にあるYAKATA BMX RARK)を作ったのがはじまりです。

– 建設業ならではの全面バックアップですね。

古館さん:世界に比べて日本のBMXの競技人口がまだまだ少ないのは、やはり練習できる、試合ができるBMXパークが足りていないからでしょう。もちろん、ただ場所があればいいというものでもありません。今日(2025年2月23日)のようなイベントや試合を通して、BMXの魅力を伝えていくことで、少しずつですが新たにBMXをはじめる子どもたちが生まれてきてくれます。

– BMXに興味を持った子たちにひと言いただけますか。

古館さん:まずは純粋にBMXを楽しんでください。がっつりハマってください。夢中に練習しているうちに、上手くなっていきます。そうしてBMXを本気で好きな子たちが増えていって、福岡からオリンピックを目指せるような選手が次々に出てきてくれたら嬉しいですね。

あと、BMXは言ってしまえば自転車の一種でしかありません。誰もが楽しめる身近なものなのです。もしお子さまがBMXに興味を持たれたのならぜひ一度、パークを覗いてみてください。小さな子もたくさん練習していますし、レンタルもありますので気軽にはじめられますよ。

※本記事では2025年2月14日開催 筑後商工会議所青年部主催 BMXショー「ほとめきジャーニー」、2025年2月23日開催 YAKATA BMX PARK / 筑後BMX協会主催 九州代表選手決定戦「YAKATA JAM」でのパフォーマンス、試合風景の写真を掲載しております。

【取材対象者情報】

業種建設
事業所名株式会社YAKATA
担当者名古館 康
所在地福岡県筑後市大字久富138
サイトhttps://yakata-ramp-build.com/
施設情報YAKATA BMX PARK(八女市)
筑後広域公園 BMXパーク(筑後市)
施設連絡先080-9978-6472
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